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価格:¥ 4,935
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人気ランキング : 3,765位
定価 : ¥ 4,935
販売元 : 角川エンタテインメント
発売日 : 2005-04-28 |
宮部みゆきの第120回直木賞を受賞したベストセラー小説を、名匠・大林宣彦監督が完全映画化した問題作。東京の超高層マンションで起きた一家4人殺人事件。しかし、さまざまな証言や調査の結果、被害者はみなまったくの他人同士であったことが発覚する……。
出演者107人をみな主役とみなし、しかも全員がノーメイク。またドキュメント・タッチの中に下町の情感を忍ばせた撮影や編集、時に人工美を際立たせる照明、ジャズを効果的に用いた音楽など、実に大胆な実験的手法を駆使しながら、原作の世界観を見事に映像化させつつ、殺人事件が皮肉にも多数の人々の絆を結んでいくという現代の悲劇を濃密に描出していく傑作である。対になった超高層ビルの全景がNY貿易センタービルを彷彿させるのも意図的なもので、そこには21世紀における映画のありようを提示したいという監督の真摯な想いが如実に反映されている。なお本作は劇場用映画として製作されたが、まずWOWOWでオンエアされ、その後若干の修正を施して劇場公開された。(増當竜也)
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視聴者参加型ムービー |
総勢100人を超える出演者。その一人一人がカメラ目線で事件について語りかけて来る・・という一風変わった手法に気を取られているうちにいつのまにか自分が物語の中心に・・・。次から次へと繰り出される新証言。いったい事件の真相はどこにあるのだろうと、気付けば取材者の目線になってしまう。そんな映画です。
小説を読んでいないので映画との対比は出来ませんが、原作を読んでなくて結末を知らないほうが純粋に楽しめる映画なのかもしれません。
ただ、個人的にちょっと長いな〜と思いましたが、すべての出演者が一つの歯車として機能してるので、おそらくカット出来ないんでしょうね。
映画の新しい形を見たような気がします。
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大林マジック |
宮部みゆきさんの『理由』を大林宣彦監督が映画化すると聞いたときは,あまりにも意外な感じがした。どうして,どんな映画になるのだろう。
最近ではすっかり世話物・人情物ミステリーの世界に安住してしまった宮部さんで,それはそれで優れたストーリーテラーぶりを発揮しているのだろうが,もっと真摯に時代と切り結んでいたころもあったのであり,『理由』はそんなかつての宮部さんが,時代とがぶり四つに取り組んだ力作。宮部作品のなかでは,乾いた硬質の印象の作品で,あえて読者にカタルシスを与えず,経済大国のなかで踏みつけられたような人びとの世界を丁寧に案内した挙げ句,クエスチョンマークのコンクリート砂漠に突き放す。
そんな作品が,見事に大林マジックによって,叙情的な邦画の佳作に仕上がった。繊細そうな青年たちはみなやさしく,髪の長い少女たちは,ちょっとレトロな雰囲気の服をきて,懐かしいような日本語で会話する。みなほんとうにいい子たちばかりで,しかもみなとても可愛い。
東京の下町が,なんだか尾道のように見えてくる。
愛おしい故郷のようにフィルムに収められた東京。
殺人事件に多かれ少なかれかかわった大勢の登場人物たちが,ほんの短い時間に,インタビューに答えるように登場するのだが,それらはひとつひとつがバラエティーに富んだ,連作掌編映画みたいで,見る者を飽きさせない。
個人的には石橋蓮次と立川談志(ほんの数秒の登場)の演技と存在感がピカイチに思え,あまりの良さに,嬉しくて笑ってしまった。
時代背景や社会的背景や人間心理がどうとかは,主要なテーマではなく,ある時代のある場所をある事件に沿って切り取ってみて,そこに生きる人びとをせいいっぱい慈しんだ映画という気がする。
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宮部作品の映像化として成功している。 |
その膨大な数の出演陣にまず圧倒。これだけのキャストを集めたのは凄いと思います。それを必要とした要素が小説の完全映像化ということで、それについて言えばかなり成功している試みでしょう。
インタビュー形式という小説のスタイルをまんま映像化、作品の持つ雰囲気を見事に再現。そこで生きてくるのが先ほどの豪華出演陣。宮部作品の映像化としては成功した数少ない作品になりそうです。
ただそのため作品時間は長くなり160分という長いものになりましたが、ストーリーの面白さ、各章の分け方の巧みさが手伝って、それほど気になるものではありませんでした。
ただ少し気になったのは、相変わらずの大林流のユーモアの挿入。この作品のテーマからして少しいただけないシーン(代表的なのは、非常階段のシーン。刑事がバカに見える)が少し気になりましたので、その点でマイナス1といったところ。ただ「模○犯」と比べるとはるかに良くできた宮部小説の映像化と言えるでしょう。
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これはすごい!! |
本当にすごいっすごい作品です。これまで映像化不可能と言われていたこのベストセラー「理由」。大林監督はまさに万を辞して挑んだんですね。
107人もの証言者たち。破格の登場人物の多さながら、見る側が混乱しないのは大林監督の言葉通り「全ての出演者がホームランバッター級だから」に他ならないでしょう。これだけのメンツを揃えられるのは、やはり監督の人望ですね!
全ての登場人物がそれぞれに深い表情を持っていて、魅力的なのですが…やはり少女が印象的なのは大林監督だからでしょうね。特に良かったのは伊東歩さん。「いつのまにこんなに成長していたんだろう?」と驚かされました!!あと語り部の役割を果たす岸辺一徳さん…まったく危なげの無い演技が光ってました☆
過去と現在を自在に行き来するストーリー。映像の斬新さ(特に夕日が美しい)。ミステリーでありながらヒューマンドラマでもある。大林監督、全く年齢を感じさせない渾身の作品と言えるでしょう。
絶対絶対観て欲しいです!!エンディング曲がまた怖いんだ…
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原作は読んでないので、映画だけの評価です |
社会派映画というのであれば、実社会を投影できるような現実味が欲しかったです。
描かれている個々の問題は現代社会に存在するものですが、それを全てひっくるめて一つのストーリーを形成している所に無理があると思います。テーマが散乱してしまって、何も伝わりませんでした。
「驚くべき事実が明らかになる」「悲しい絆」というふれこみですが、映画は人が創り出す物ですから、どんな事実でもつくれます。
社会派映画の立場を採るなら、そこに現実味がなければ、問題意識を感じることなんて出来ません。
関係者の証言で展開していく進行も退屈でした。
一人一人が台詞を読み進めていき、淡々と線につながるのみで、人間の記憶のもつ曖昧さが全く描かれていないのが残念です。
「証言」という形を採るのであれば、証言というものに対する哲学が欲しかったです。
多数出演している有名人が、淡々と台詞を語っているところにもなにか嫌味の様なものを感じました。